高年式車の査定テクニック!複数社比較で買取価格を引き上げる方法
中古車を購入する際に気になるのが、車の年式です。年式とは、その車が新車として登録された年のことで、車検証から確認できます。
年式が新しい車を高年式車、古い車を低年式車と呼びます。高年式車にはどのような特徴があるのでしょうか?
この記事では、高年式車の定義と基準、メリットとデメリット、需要と市場動向について解説します。
高年式車の定義と基準
高年式車とは、使用過程車(現在使われている登録済みの車)や中古車で、年式が新しいもののことです。一般的には、初めて車検を受ける前の車を指します。つまり、登録から3年以内の車が高年式車にあたります。
ただし、これはあくまで目安であり、明確な定義はありません。また、一部の輸入車では新車が登録された年ではなく、車が製造された年を年式ととらえる場合もあります。
高年式車のメリットとデメリット
高年式車には以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- 走行距離が短いことが多い
- 故障や不具合のリスクが低い
- 最新の装備や性能を享受できる
- 買取価格や中古車市場での人気が高い
高年式車は使用期間が短いため、走行距離が短いことが多く、部品の劣化や摩耗も少ないです。そのため、故障や不具合の発生確率も低く、安心して乗ることができます。
また、最新の技術やデザインが採用されていることも多く、快適性や安全性、環境性能などを高いレベルで享受できます。さらに、高年式車は中古車市場でも人気が高く、買取価格も高くなりやすいです。
デメリット
- 価格が高い
- 保険料や税金が高い
- 過走行車になりやすい
高年式車の最大のデメリットは価格です。同じグレードや走行距離でも、低年式車よりも高くなります。また、保険料や税金も年式が新しいほど高くなります。
さらに、高年式にもかかわらず極端に走行距離が長い場合は過走行車として扱われてしまうこともあります。過走行車は買取価格や中古車市場での評価が低くなる傾向です。
高年式車の需要と市場動向
高年式車は中古車市場で常に需要がある商品です。特にコロナ禍で自家用車への関心が高まったことやエコカー減税や補助金制度などの政策効果もあり、低燃費や安全装備など最新技術を備えた高年式エコカーに対する需要はさらに増加しています。
しかし、供給面では新型コロナウイルス感染拡大や半導体不足などにより新車販売台数が減少し、それに伴って中古市場へ流通する高年式在庫も減少しています。
このため、需要と供給のバランスが崩れており、高年式中古車の価格上昇傾向が続いています。
高年式車の買取価格を最大化する方法
高年式車は中古車市場で人気が高く、高額で売れる可能性があります。しかし、ただ高年式であるだけではなく、車の状態や市場の動向によっても買取価格は変動します。
高年式車を少しでも高く売るためには、どのような方法があるのでしょうか?
では、高年式車の買取価格を最大化するための方法について、以下の3つのポイントに分けて解説します。
車の状態の確認とメンテナンス
カードサイズ未満のものでおよそ1万円マイナスになります。車体本体の値段によっても変化するためあくまで目安程度で考えてください。
カードサイズ未満 修理〔小〕 修理〔大〕 交換 すり傷・さび 10点(-1万円) カードサイズ以上
A4サイズ未満A4サイズ以上 ー 凹み・曲がり・ふくらみ 10点(-1万円) ー ー カードサイズ以上 ささくれ ー ー A4サイズ未満 A4サイズ以上 亀裂 ー ー カードサイズ未満 カードサイズ以上 腐食
不要・取外し穴ー 1cm未満 1個 1cm未満 2〜3個 1cm未満 4個以上
1cm以上
高年式車でも、車の状態が悪ければ買取価格は下がります。特に、事故歴や修復歴、走行距離、傷やへこみ、汚れや臭いなどは査定に大きく影響します。
そのため、買取に出す前には以下のような点を確認し、必要ならメンテナンスを行いましょう。
- 事故歴や修復歴がある場合は正直に申告する。隠しても査定士に見破られる可能性が高く、信用を失って査定額が下がる恐れがある。
- 走行距離は年式とバランスが取れているかチェックする。一般的には年間6000km程度が平均とされており、それよりも多く走っている場合は過走行とみなされて査定額が下がる可能性がある。
- 傷やへこみは自分で修理できる範囲であれば修理する。小さな傷やへこみは自分で修理キットを使って直すことができる場合もあり、それで見た目が改善されれば査定額も上がる可能性がある。
- 汚れや臭いはクリーニングする。車内やエンジンルームなどを掃除機や布で拭き、汚れやホコリを除去する。また、タバコやペットなどの臭いが残っている場合は消臭剤や芳香剤を使って臭いを消す。清潔感があると査定士に好印象を与えられる。
市場調査と複数社の査定比較
高年式車でも、市場の需要や供給によって買取価格は変動します。そのため、買取に出す前には以下のような点を調査し、適切なタイミングと業者を選ぶことが大切です。
- 自分の車の買取相場を知る。インターネット上で無料で買取相場をチェックできるサイトやアプリがあります。そこで自分の車種や年式、走行距離などを入力しておおよその相場を知っておくと便利です。
- 季節や時期によって需要が変わることを把握する。例えば冬場は四駆車やスタッドレスタイヤ付きの車が人気になりやすく、春先は新生活に向けて中古車需要が高まります。また、新型コロナウイルス感染拡大や半導体不足などの影響で新車販売台数が減少し、中古市場へ流通する高年式在庫も減少しています。このため、需要と供給のバランスが崩れており、高年式中古車の価格上昇傾向が続いています。
- 複数社に査定依頼する。一社だけに査定依頼すると相場よりも安く買い叩かれる可能性があります。そのため、複数社に査定依頼して比較することで最高額を引き出せます。インターネット上で一括査定サービスを利用すると便利です。
交渉テクニックとオプション価値の活用
高年式車でも、交渉次第で買取価格は変わります。そのため、以下のような点を工夫して交渉することが有効です。
- 事前に相場を知っておき、提示された金額に納得しなければ断る勇気を持つ。相場よりも低い金額を提示された場合は、「他社ではもっと高い金額を提示された」と伝えてみましょう。他社と競合させることで値上げ交渉に応じてくれる可能性があります。
- 期限付きの特別キャンペーンやボーナスなどを利用する。中古車買取業者は時々期間限定のキャンペーンやボーナスを実施しています。例えば、「今月中に売却したら○万円プラス」や「今日契約したら○万円プラス」などです。これらのキャンペーンやボーナスは交渉材料として使えます。
- オプション装備やカスタムパーツなどの価値をアピールする。オプション装備やカスタムパーツなどは査定額に反映されないこともあります。しかし、それらは再販時に魅力的なポイントとなります。そのため、「このオプション装備は新品だから」とか「このカスタムパーツは人気だから」というようにアピールしてみましょう。